全米音楽出版社協会(NMPA)がAI音楽プラットフォームUdio・Klayとライセンス契約を発表——生成AIと出版権の「許諾ベース共存」が本格化
- 6月12日
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全米音楽出版社協会(NMPA)は6月10日の年次総会で、AI音楽生成プラットフォームのUdioおよびKlayとのライセンス契約を発表した。録音原盤側に続き、出版(作詞作曲)側でも生成AI企業との正式な許諾関係を構築する動きが本格化している。
契約は出版社カタログの利用許諾と対価還元の枠組みを定めるもの。NMPAは協調路線を打ち出す一方で、無許諾でカタログを利用する「悪質なAI企業」への法的対抗は継続すると強調しており、許諾ベースの提携と権利行使を併走させる方針だ。
背景には、メジャーレーベル3社が既に複数の生成AIプラットフォームとライセンス契約を結んでいる流れがある。カタログ利用の前払いライセンス料、保護されたサンプルを使うAI生成トラックの権利保持、プラットフォーム収益のレベニューシェアという枠組みが共通パターンになりつつある。一方で、作詞作曲家への分配の透明性については欧州の作家団体などから改善を求める声が上がっている。
音楽業界への意味としては、原盤・出版の双方で許諾整備が進むことで、AI生成楽曲の商用利用は「権利クリアランス済み」であることが標準になっていく可能性が高い。日本でも配信プラットフォーム側の権利処理整備が進んでおり、米国の契約モデルは国内実務の参照点になる。
クリエイター側の視点では、自作がAI学習・生成にどう使われ、対価がどのように還元されるのかを契約条件で確認する局面に入った。出版社・ディストリビューターとの契約書におけるAI関連条項の有無は、今後の重要なチェックポイントになる。
ZEN編集部視点: AIと権利処理の議論は「対立」から「契約設計」のフェーズに移っている。インディペンデントのクリエイターも、自身の楽曲データの扱いを把握しておくことが資産防衛の第一歩だ。
出典: The Hollywood Reporter / Record of the Day / Billboard



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