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Netflixへの楽曲提供はメジャーレーベル所属が有利に——MUSEXPOパネルが明かす映像シンク獲得の実務とピッチの最前線

  • 6月13日
  • 読了時間: 2分

映像作品への楽曲提供(シンクライセンス)をめぐり、Netflixへの楽曲ピッチではメジャーレーベル所属アーティストが構造的に有利になっている実態が、米カリフォルニア州バーバンクで開催された音楽ビジネスカンファレンス「MUSEXPO」のNetflix音楽チームによるパネルディスカッションで語られた。

パネルによれば、メジャーレーベルは専任チームがNetflixに対して継続的に楽曲をピッチしており、特に金曜日が新進アーティストや新曲を売り込む重要な曜日になっているという。さらにレーベル側は、ナパバレーの「Live In the Vineyard」やコロラド州の「Elevation」といった完全プライベートのイベントや招待旅行を企画し、プラットフォーム側の音楽チームとの関係構築に多額の投資を行っている。

業界文脈としては、グローバル配信作品におけるシンク枠が、楽曲の長期的なストリーミング再生とカタログ価値を押し上げる重要チャネルになっていることが背景にある。ヒットドラマへの楽曲起用が数十年前のカタログ曲を再ブレイクさせる事例は、すでに繰り返し実証されてきた。

独立系のクリエイターや小規模レーベルにとって、この構造は参入障壁にもみえる。一方で、音楽スーパーバイザーへの直接ピッチ、シンク専門エージェントやディストリビューターのシンク部門の活用、メタデータと権利情報の整備といった実務面の積み上げで、機会を獲得する道筋は残されている。ワンストップで権利処理できる楽曲は、選定側にとって明確な利点となる。

業界視点では、映像プラットフォームの音楽予算が拡大を続けるなか、シンクは録音・出版の両面で収益化できる数少ない成長領域であり、日本の楽曲にとっても海外展開の現実的な入口となりつつある。

ZEN編集部としては、日本のクリエイターがグローバルのシンク市場にアクセスするための情報格差を埋めることが、今後ますます重要になると考えている。権利情報の整備と英語メタデータの標準化は、その第一歩だ。

出典: Musicman (https://www.musicman.co.jp/business/719955) / MUSEXPO

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