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世界の音楽市場、初の300億ドル超え——IFPI「Global Music Report 2026」発表、日本は8.9%成長でV字回復

  • 6月14日
  • 読了時間: 2分

国際レコード産業連盟(IFPI)が「Global Music Report 2026」を発表した。2025年の世界の録音音楽市場は前年比6.4%成長し、総額が初めて300億ドルを超え、約317億ドル(およそ5兆円規模)に達した。日本市場は8.9%成長と、力強いV字回復を示している。

成長を牽引したのはストリーミングで、売上の約69.6%にあたる約220億ドルを占めた。有料サブスクリプションの利用アカウント数は8億3700万人に達し、2024年末の7億5200万人から大きく増加。有料サブスク売上は前年比8.8%増、広告付き無料ストリーミングも4.3%増と、双方が伸びた。

世界市場はこれで11年連続のプラス成長となる。新興市場でのスマートフォン普及とサブスク浸透が裾野を広げ、成熟市場では客単価の上昇が成長を支える構図がうかがえる。市場全体の規模拡大は、権利者への分配原資が増えることを意味する。

日本の8.9%成長は、フィジカル(CD)需要が一定程度残りつつ、ストリーミングが伸びる「併存型」の市場特性のなかで達成された点が特徴だ。コレクション需要とサブスク利用が両立する日本市場は、世界的に見ても独特の構造を保っている。

一方で、成長の「質」も論点となる。サブスク加入者数の伸びがいずれ鈍化する局面では、楽曲一曲あたりの収益や分配モデルの設計が、これまで以上に重要になる。市場規模の拡大と、個々のクリエイターへの還元をどう両立させるかが次の課題として残る。

ZEN編集部の視点では、市場全体が拡大局面にある今こそ、配信や権利処理の実務を理解し、自らの楽曲を適切な座組みで届ける設計が重要になる。ZEN CONTENTS HUBでは、世界と日本の市場データの動向を引き続き追う。

出典: IFPI Global Music Report 2026、Music Ally Japan、日本レコード協会(RIAJ) ほか。

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